12/26 「年迎え・本気のお餅つき会」無事終了。

12/26(土)、秩父郡芦ケ久保にある自然郷東沢さんの敷地で、お餅つきの準備から後かたづけまでを一貫して体験する「本気のお餅つき会」を実施、好天に恵まれて無事終了しました。
13名様のご参加者(うち3歳以上小5までのお子さん6名)と地球野外塾スタッフ3名、東沢を運営している赤岩ご夫妻とお子さんあわせて5名、取材をしたいとお申し出いただいた清泉女子大学の学生さん1名の総勢22名で進行しました。
つきたてのお餅を楽しんでいただくのはもちろん、新年を迎える鏡餅を作って、お持ち帰りいただきました。

お餅つきといっても、実際にお餅をつく時間は全体の流れのなかではほんのわずかな時間なんですね。ふつうはここだけピューッとやっちゃう。
お餅つきのなかで本当に長い時間を要するのは、使う餅米を前日から水につけておく時間と、その餅米を蒸す時間です。
臼や杵を配置するのはもちろん、つきあがったお餅をすばやく丸めたり伸ばしたりできるように準備をしておくのにも時間がかかりますし、お湯をたっぷりと使うので、たき火でお湯を沸かす時間も大切。まさに「段取り8割」です。
子どもたちも、すすぎの湯がきれいになるまで何度も差し替えて臼や杵を洗ってくれたり、薪をストーブに入る程度の長さに切ってくれたりしました。
スタートしてしばらくは山あいで日が当たらず底冷えしますが、餅米が蒸し上がったら、周囲を清酒と塩で浄めた臼に餅米を移していよいよお餅つき。ここからは熱い餅と一気呵成の勝負です。
山のお餅つきは寒い・熱い、でたいへんなんです。

ここからはとくに急いで作業をしないと、お餅が伸びなくなってしまいます。
お餅ができあがるために「搗く(つく)」ことは欠かせませんが、蒸し上がった餅米を臼に入れたあとにまず大切なことは杵(きね)でじゅうぶんに「こねる」ことです。
赤岩さん(ご主人)は「こね8割、つき2割」と表現していました。
餅米に粘りが出て、おはぎ程度の感じになったら、ようやくつきはじめます。
さっとつきあげるのがコツですが、なかなか一朝一夕ではむずかしいですね。


1回めの「つき」でできたお餅は鏡餅に、2回めに餅米をついてできたお餅はちょっと蒸す時間を長くしてやわらかくしてお昼ご飯にしました。
お餅と一緒に食べる具材のうち、秩父地方の野菜であるしゃくし菜の浅漬けと小倉あんはとくに人気がありました。
熱いお餅でもあっという間に冷えますので、今年は熱々のお味噌汁をいっしょにお出ししました。子どもはその味噌汁のなかにお餅をいれておいしいおいしいと食べていました。

午後の日だまりで暖まったな、と思うとあっという間に影が長くなりますから、ここらあたりを潮時として片づけをはじめました。
この活動はみんなで支度して、みんなで片づけるのが流儀。
子どもたちは大いにお手伝いをしたいようで、3歳の男の子なんか、ほかの大きな子に仕事をとられると泣くんです。いつものことながら子どもたちの利他精神には驚かされますし、実際に大助かりするものです。
ふだんは求められない動きがお手伝いのなかで求められるので、子どもたちはわくわくしているように見えます。
終了当日や後日にお母様たちからメールをいただきました。
本日は大変有意義な体験をさせていただき有り難うございました。
3歳の息子もお兄ちゃんお姉ちゃんに遊んでもらいながら、またスタッフの方々や参加者のお父さんお母さん方から丁寧なご指導を受けながら色々勉強になったはずです。
芦ヶ久保も自然がいっぱいの素敵なところですね。
また機会があればその他のイベントにも参加させていただきたいと思います。

お餅つきを最初の工程から体験させて頂いてとても楽しかったです。
先日は一番下の息子しか連れて行けなかったので、別の日に真ん中の兄も別のお餅つきに連れて行ったのですが、そのときは「ちょっとどいてて」「子供はやっちゃダメ」が多くて、かなり物足りない感じで帰ってきました。
 
子供ができるところは最大限に子供にも任せてもらえるところが、野外塾さんのいいところだなと改めて思いました。
みんなで行う共同作業こそが、この活動の醍醐味かもしれませんね。

今日当たり、当日ご参加いただいたみなさまの各ご家庭でさっそく鏡餅が飾られているかもしれません。
みなさんのご家庭にも、1年の実りをもたらす歳神様がやってきて、来る年の幸運をもたらしてくださいますようにと願っています。

ご参加者の皆様、ご協力いただきました自然郷東沢様、理事の見神さん、ほんとうにありがとうございました。

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