「たき火でイチから作るきりたんぽ鍋」無事終了。

さあ、たんぽができあがりました!
ここからあとチョットで鍋ができます。
まずは採ってきた薪で鶏ガラを焼くところから始まりました。
マシュマロを一緒に焼くのは火力の有効活用w
余所の子、余所のお父さんといっしょにコトコトとスープを作る。
日常ではこうした場面も意外に少ないものです。
カッターで杉材の角を落とす子。
忍耐強く集中して作業を進めていました。
塩水をつけながら棒にご飯をつけて伸ばすと、たんぽができます。
最後の最後まで遊び尽くす!
駅までの帰路、散歩中のわんちゃんと出会ってなで回した女の子たち。
2/1(日)、すっきりとした青空の下、大寒のこの時期らしく冷えきったあきる野市で12名様のご参加者(うち年中さんから小5までのお子さん7名)と地球野外塾スタッフ2名あわせて14名が、活動地の協同村様のサポートを得ながら「たき火でイチから作るきりたんぽ鍋」を実施、無事終了しました。

結果からお伝えすると、予想以上に調理に時間がかかりました。はい。
参加者のみなさんのせいではありません。
原因は、かまどで炊いたご飯の水分がいつまでも抜け切らなかったことです。
「どうしようかなー」と思いましたが、見切りでたんぽ作りをはじめて炭火で焼くと、意外なことにきっちり炊けたご飯で作ったたんぽに較べて遜色がなく、ほっとしました。

いっぽう、鍋の基本となるスープ作りは順調でした!
ご参加いただいたみなさんと集めた薪でたき火と炭を熾し、まず比内地鶏のガラをよく焼きました。この段階でガラのくぼみに透明な油がたまってよい香りがしてきました。
このまま塩を振ってかぶりつきたい気持ちを抑えてスープを作り始めると、今度は比内地鶏特有の黄色い油が表面を覆ってきました。いい感じです。

スープ作りの合間にセリ、ごぼう、舞茸などのきりたんぽ鍋の「常連さん」を切りそろえます。
同時に、たんぽを巻く杉串を作ったり。
これらの作業は、炊事棟の屋根と竹林にさえぎられた日影で行われました。
スープ作りのお父さんたちは、薪をくべながら「あったかくていい仕事だ」と喜んでましたが、折からの風にまかれた煙が容赦なく襲って猛烈に煙かったようなので、なにが幸いとなるのかはわからないものです(笑)。

じょうずに串に巻けたたんぽを炭火で炙って、2時間以上かけてコトコトと火にかけたスープと、具材といっしょに土鍋にかけて、ようやくきりたんぽ鍋の出来上がり! 
なんと14時になっていました。
料理というのは、昔ながらの方法で行うとホントに時間がかかるものだなあ、と改めて思いましたが、おなかがぺこぺこのみなさんが「おいしーい!」と連呼しながらすべての食材を余すところなくたいらげてくれて食材のロスがなかったことにはほっとしました。

残念だったのは、ご飯を炊いた釜の内部にこげたご飯がこびりついていたこと。
これは主催者側の責任です。
ご飯をきちんと炊くことができれば、米のムダがでません。かまどで米を炊く練習を積む必要がありそうです。
料理は「おいしく合理的に作ること」ではじめて材料を活かしきることができるんですね。

協同村から武蔵五日市駅まで西日に送られて歩く間、子どもたちはアドリブで歌ったり、しりとりをしたり、思い思いに最後まで遊び尽くしていました。
いや、むしろ、こうした時間の前フリとしてきりたんぽ鍋作りがあったに過ぎないとも思えました。

後日ご参加いただいたお母様からメールをいただきました。
鍋がと〜っても美味しくて感動でした。
子供達が思いの外、セリや野菜をよく食べ、あんなに盛って頂いた鍋が空っぽになったのは私もビックリしました(*^_^*)
いつも美味しいお食事の企画、ありがとうございます。
丁寧に一つ一つの作る過程を味わえて、いざできたときの美味しさもひとしおでした。(中文省略)

やりたいことがたくさんあってもまずは一つに集中・・は、そう、海老澤さんに教わったんです。
私もよく覚えています。
初めてのナイトハイクに参加した、日の出山の山小屋で長男に言ってくださったんです。(あの大雨の時)
長男がああやって思い出して、自分の行動を省みるきっかけにしていたので、私も嬉しい驚きでした。
もちろん、誰に教えて頂いたかも忘れず(*^_^*)


いつも口をすっぱ~くして言われているお母さんから言われるより、また遊びの中で必要だから言われる言葉では聞き方も、聞く耳も違いますからね。
だからこそ自然から楽しみながら学んで気づいてほしいと思うのです。

今回も寒い中ご参加者のみなさん、ご協力くださった生活クラブ東京・協同村のスタッフの皆様ほんとうにありがとうございました! 

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