山での洗い物をスマートに。


山での洗い物、苦戦します。
水も限られているし、洗剤はなるべく使いたくないし。

そんな条件で、洗い物を短い時間で合理的に、節水して行う方法です。

1 洗い物はまず拭き取る。
トイレットペーパーで汚れを拭き取ってしまうだけで洗う必要がなくなる場合があります。また、お茶や紅茶を飲んだあとのティーパックで拭き取るとしつこい油汚れがかなりとれます。

2 洗い物は重ねない。
多くの場合、皿や鍋の裏側まで汚れていることはありません。洗い物を重ねると汚れていないところにまで「汚れをつけてしまう」ことになります。
重ねたいときには、下になる食器の汚れが上になる食器の底につかないよう工夫を。

3 洗い物は湯どおしする。
お湯をかけると油汚れはかなり落ちます。パスタをゆでたお湯、お茶の残りも捨てないで洗い物に再利用しましょう。
洗い物になる器にお茶を入れて飲んでしまうのも、究極のエコです。
え? お茶の味はどうなるかって? 「味が出ます」よ(笑)

4 洗い物を「洗わない」。
夕ご飯で使った食器は、おそらく朝ご飯にも使うことでしょう。
神経質に洗わずに、翌朝もそのまま食器を使って、出発前にはじめて洗うというのも山ならではの小ワザです。

5 ジップロックやラップを活用する。
食器にジップロックをかけたり、ラップをかけて、汚れたらそのままポイ。
震災時にも多用された方法です。
ジップロックの使い捨てはあまりにももったいないので、汚れを拭き取って再利用してください。
この方法はぬれやへたりに弱い紙皿を何度も繰り返し利用したいときにもとても有効です。

どうですか?
食器洗いのストレスを減らすことは、それ以外のことに神経を使えることにもつながり、長い山行では安全にもかかわる大切な生活テクニックです。