明るい月夜にホタルたちが舞っていた。

提灯で歩く夜道はそれだけでロマンチック。
左下の緑色の光源はホタルです。
水辺で動かなかったホタルを手のうえにそっと載せる。
ひととき提灯のなかで光るホタル。
6/22(土)夜は、第1回目の「提灯で歩くホタル探しの夜」を8名のご参加者と2名のスタッフあわせて10名で実施しました。

日中に降っていた雨が残りそうで、しかも夏至直後の活動だったので、当初よりも25分遅らせて集合していただきました。
雨上がりの道を駅から提灯を下げて歩きました。

自分が小さい頃には「提灯行列」というのがありました。
近くの神社で秋のお祭りがあるとき、子どもたちは提灯下げてお祭に行ったものです。
それから数十年が経ち、すっかり忘れていたそのようすを改めてこの日に見ることができました。

ご参加者のみなさんもたいへん気に入っていただけて、親子でご参加いただけた方々は提灯下げて夜のお散歩に行ってみよう、とか、若い女性は彼氏と提灯をふたりで持って散歩したいと話してくれました。

さて、この日はスーパームーン前日の月夜で、雲間から月がでると月影ができるくらいの明るさ。
ホタルもさぞまぶしいかと思いきや、ポー、っとあっちで光り、こっちでポー、と光りという感じで頼りなく光っていたと思っていたら……
そのうちに、目の前をスーッと飛ぶのが現れはじめ、よく眼を凝らすとクリスマスツリーのように明滅している木があったり、と、息を飲むような光景が展開しはじめました。

ご参加者もそのようすを見て、予想どおり「これが東京だなんて信じられない!」と話していました。

駅に向かって帰る途中、人家にほど近い川のほとりに眼を凝らしてみました。
そうしたら、やっぱり「いました。」

後日ご参加者の方からメールをいただきました。
写真、ありがとうございます。 
提灯がひときわきれいですね。
蛍を見に行ったのですが、蛍だけではなく、月や雲、森、湿地、草、蛙の声、
そして 自由に飛び交う蛍。
うっとりする夜景でした。
提灯も初めてです。
今年の夏は提灯をぶら下げて夜のお散歩に行ってみようと思います。
帰りの電車で下の娘が、
「ねえねえ。地球野外塾の帰りは、なんでいつもみんなお友達になるんだろうね。」 と嬉しそうでした。

蛍を何度か息子にも見せましたが、あんな群舞は初めてです。
はかないからこそ美しい風景だと感じました。
写真に撮れなくていい。心に残ります。
写真のアップ、ありがとうございます。
この細やかなフォローが地球野外塾なんですね。
日本人の心の風景を、心に残すってとてもすてきです。
また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いします。
ここまで自然を回復したり、自然な状態を保ったりするのはたいへんなことです。
どうやら、ホタルが戻ってくるように再生するのには、ほかの虫もいっしょに増えてしまうので気を遣うそうです。
今週末にはそんなお話もできるよう、ホタルの本を読んでおくようにします。

今週末、まだ余裕があります。
この「東京の奇跡」のような自然のままのホタルを見に、ごいっしょしませんか。

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