「雨中に栗を拾う」。

栗はひとつのイガに3つ入っているのが普通。
でも、仲よく同じくらいに育っていると実がやせていることも。
自己主張が強くてズーズーしい実はぷっくりとよく肥えています。
こんな感じの栗園です。
栗のイガは足ではさんで両側に押し開き、なかの栗をトングで拾います。
ここでもクロックス。だって雨でどうせぬれるんだから。
飯山栗園で育っている栗は5種類。
まだ青いのがたくさんあるので、これからしばらく栗拾いを楽しめます。
誠実であたたかなお人柄がおのずと伝わってくる飯山ご夫妻。
庭のわんこといっしょに静かな暮らしをしています。

家に持ち帰った栗の実についてきたオトモダチ。
栗がおいしいことをよく知っているな。
栗も、イガで防御しているということは自分がうまいことをよく知っているな。
小さな自然のふしぎ。
9/23(日)、Sさんからのお誘いを受けて、厚木の少し奥へ栗拾いに行きました。

Sさんは、地球野外塾のご参加者であると同時に、あるときは活動のサポーターでもあります。
自然のなかで「採って食べる」食についての興味がとても深く、Sさんから教わることもとても多いのです。

栗拾いって、したことあったかな?
少なくとも、記憶がある限りでは「はじめての」体験かもしれません。

当日は朝から本降りでしたが、予定どおり飯山栗園へ。
雨が降ればきっとひとが少ないだろうと予想していましたが、やはり貸しきり!
ロケーションもすごくよいところです。
丹沢の東側になるのですが、都心からわずかのところにありながら、どこか遠くに来たような気持ちに。

たわわに実るまだ青い栗のイガイガのあいだを、大型の傘でかき分けるように入り込んで栗拾い開始。

本降りの雨のなかで、栗を探して下を見ながら歩く時間の静かさ。
来てよかったなぁ、とつっくづく思いましたよ。

栗園の奥の方に行くと、まるまると肥えたいい栗がたくさん落ちていました。
ひとの手によって育てられた栗ですが、ボリュームがある栗を見つけられたときの喜びはひとしおです。
貸しきり状態だったので、慌てず騒がずいい栗だけを厳選し、1kgだけ採りました。

計量のときにのんびりと話した飯山ご夫妻、お人柄がにじみ出るいい方です。
この時期に採れる落花生やミョウガ、さつま芋もいっしょに求めました。
栗ももちろん、こうした野菜も安いんです。

雨って、ときにはいいものです。
静かなときを演出してくれますから。
みなさんも、ときには雨のなかでも身近な自然のなかに飛び込むと、思わぬよい体験になるかもしれません。

そうそう、Sさんはそのあと七沢荘の露天風呂に連れて行ってくれました。
清潔で楽天的な感じがするよい雰囲気の宿で、雨中の露天風呂に浸かるとなおいっそう雨の趣を堪能できました。


飯山栗園
厚木市飯山5373
電話046(241)1845
8月下旬〜10月上旬 ・1kg 700円前後
*入園無料
*営業時間:9時〜17時
*休日:無休
*土・日・祝日は要予約

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