東京湾を見直した!@潮干狩下見

いまでも遠浅に広がる多摩川河口部。
昔の東京湾を彷彿とするためには大いなるイマジネーションを要しますが、砂はきめ細かくて非常にきれいでした。
ビギナーズラックでとれた7cm大の天然ハマグリ。
4月6日、4/22実施予定の潮干狩の下見に行ってきました。

この日の最大干潮は11時。
大師橋下から出艇したのが10時20分で、戻ってきたのは12時前。
 「サンプリング」という言葉がほんとにぴったりの下見でした。

いままで気温が低かったせいか、この日はアサリがほとんど見当たりませんでした。
年明けに例年になく冷えた日々が続いたことが影響しているようです。
その代わり、私が「さーて、どんな感じかな?」と思いながら、クマデでひと鍬(くわ)めを入れたそのとき!
アサリの代わりに天然ハマグリが採れたのには驚きました。
ビギナーズラックというのは、おもしろいものですね♪
江戸前の天然ハマグリの貴重さはこちらでもご理解いただけると思います。

その後もハマグリがぼちぼちと採れて、正味1時間弱・大人3人で採った成果はつぎのとおり。

この日のもうひとつの東京湾の豊かな恵みは天然わかめ。

これも大きな驚きでした。
わかめ自体は生命力が強いのですが、きれいな汽水域を好んで生育します。
波に洗われて育った天然わかめは、ゆがいても歯ごたえしっかり。
おいしいわかめの記憶をすっかり忘れていたので、みそ汁の中に申し訳程度に入っているコシがないわかめとは比較にならない生き生きとした食感が新鮮でした。
しょうが醬油でパクパク! 箸がとまりませんでした。
「東京湾をきれいにしよう!」というスローガンはきわめてたいせつです。
しかし、人々がほんとうに東京湾をたいせつにしたい、と具体的な行動にでるためには、まず「東京湾に親しみを感じる」ことが欠かせません。
 想い入れがない自然に対して、私たちは残念ながら想像以上に冷淡なものなのです。

 ひとりでも多くのひとたちが「ボクたちの海・私たちの海」東京湾に親しみを感じられるような活動を、可能な限り続けていきたいと願っています。