茗渓堂の役割を継ぐ「アウトドアショップ」。

カモシカスポーツ横浜店の書籍コーナー(同店HPから)
お茶の水駅のそばに、山関係の書籍や出版物を専門に揃えていた茗渓堂という書店があったのですが、今年の7月に閉店されて残念な思いをしています。
一時的な閉店のようですが、再開店についてはまだ記されていません。

ネットで本を購入することにだんだんと慣れてきました。
古書は専門のサイトで複数の店舗での状態と価格を一覧比較できるようにさえなり、たいへん便利。
こうした便利さを享受しながら茗渓堂の閉店を惜しむのは的外れかもしれませんが、書店には本との偶然の出会いがあります。

ネットでは「知っていた本」をカンタンに手に入れることができるのですが、書店では「いままで知らなかった本」に出会うチャンスが豊かです。
茗渓堂の閉店によって、そうした機会のひとつを失ったさびしさを感じていました。

しかし、昨日、カモシカスポーツ横浜店におうかがいしたとき、同店の書籍コーナーが充実していることにおどろきました。
そして、ここでやっぱり本との出会いがありました。
手に入れたのは → こちら
です。

書籍を実際に手に取り、書名と内容があっているのか、読みやすいかどうか、自分のほしい情報が載っているか、を確認したうえで入手できるのはささやかな喜び。
そうした喜びをアウトドアショップで得られるようになったのは、ありがたいことです。

カモシカスポーツは、本店の高田馬場店でも古くから書籍コーナーを設けていて、そのアイディアは草分けになるのではないでしょうか。
いまではおなじように、好日山荘やエルブレスなども各店で書籍コーナーを充実させています。

ネットがいくら普及しても、出版物がもつ情報量や一覧性といった特長は色あせることはありません。
茗渓堂の再開店を待ちながらも、アウトドアショップの書籍コーナーのさらなる充実を願っています。