庭掃除をしながら思ったこと

写真もない、つぶやきのような書留めです。

今朝、事務所に出る前に30分間、大急ぎで庭の雑草を刈りました。
寒い間はメダイヨンのような雑草がわずかな日射を待ちながら耐え忍んでいましたが、あたたかくなったらわが世の春とばかりに瞬く間に雑草無政府状態となったためです。

猫の額のようなちいさな庭ですが、このあたりの木々に折り合いをつけるように伸びた(たぶん)グミの木には鳥が楽しそうに遊びに来るし、猫は快適な便所として用便していったり、まるでノンベエ横丁のように通り抜けていくという感じで、なにかと出入りの多い小空間です。
土がよいので、靴の裏が泥だらけになるいっぽう、昔懐かしい土の香りがするのが好きなところです。

草を刈りだすと、隠れファンも多い(ホントか?)コウガイビルが見つかったり、ナメクジがいたり、ダンゴムシがコロコロしていたりするのを見つけました。
草を刈ることで、こうした取るに足らない生き物たちは、いきなり生死の際に立たされるのでしょう。
なんでもないことと思えばなんでもないこと。
でも、生きていくのはなかなかたいへんなことだと思うようになったいまは、なんでもないことと捨て置くこともまた自分の気持ちを偽るようで、玄関周りのコンクリートに転がり出た一匹のダンゴムシをつまんで泥のうえに戻し、せめてもの罪滅ぼしとしました。

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