なんでも磨きたくなるケミカルたち


自転車屋さんでケミカルというと、表面保護剤(プロテクタント)、潤滑剤(ルブまたはルブリカント)、油汚れとり(ディグリーザー)やグリスなど、いわば化学製品のことを指します。

これらは年末の大掃除やお手入れにも大活躍。けっこう頑強な油汚れでも、自転車用のディグリーザーを使うと、あっという間に油が取れる。油が取れ過ぎてパサパサな感じになってしまうので、最後に表面保護剤で表面をコーティングすればバッチリ。また、動きがシブい回転体や可動部にはちょっとルブを吹き付けてあげたりすると劇的に滑らかな動きになります。

表面保護剤で実際に使っているのはバイクラスト(写真左)という製品と、ショールームポリッシュ&プロテクタント(長い名前/写真右)という製品で、ちょっと布につけて磨きあげたい部分に塗り伸ばし、拭き上げればツヤツヤ! 研磨剤は入っていませんから、キッチン回りをはじめスポーツ用品や電化製品、そして革靴までがんがん磨きたくなります(食器には使えません)。
バイクラストのほうが若干値段が高いのですが、伸びがよいような気がします。
ショールームのほうは、カルナバっていう椰子科の植物から抽出した天然ワックス成分も含んでいるようで、そのせいでしょうか、拭き上げたところの色がよくも悪くも若干深くなるように感じます。バイクラストでは拭き上げたところの色は変化しません。

失敗談をお話しすると、これらのプロテクタントを含んだ布で、なにげなく表面の光沢を失っている廊下の一部分をチョロっと拭いたら、危険なくらいツルツルになりました。とくにお年寄りやお子さんがいらっしゃる家庭ではご注意ください。